第209号 愛命園だより「あゆみ」 令和7年10月
地域の思いを乗せて
─福祉車両を寄贈いただきました―
園長 高橋 義彰
このたび、一般社団法人中国地方郵便局長協会様より福祉車両を寄贈いただきました。この寄贈は、同協会が地域貢献活動の一環として実施されている「福祉車両寄贈事業」に応募し、抽選の結果、当法人が選ばれたものです。
寄贈式には、芸北地区郵便局長会の皆さまにご臨席いただき、あたたかいご祝辞とともに車両の贈呈が行われました。ご出席くださった郵便局長の皆さまの地域を思う温かいお気持ちを直接感じることができ、職員一同、感謝の気持ちでいっぱいです。
いただいた福祉車両は、利用者の皆さまの送迎やお買物、外出支援などに大切に活用し、安全で安心な移動を支える力として役立ててまいります。
改めて、心より厚く御礼申し上げます。
町内の催しにご招待いただきました
支援課長 伊藤 章
9月14日、朝方降った雨のせいで下和田集会所駐車場の足元は少しぬかるんではいましたが、心待ちにされていた利用者の皆さんの足取りは軽く、地元の方々が温かく迎えて下さいました。席に着くとたくさんのOBの方からお声掛けをいただき、和やかな雰囲気の中、会が始まりました。
モニターに映し出された昭和時代を彩る場面や事柄の名前を当てる『昭和クイズ』にも「知っとる」「覚えとる」「懐かしいのぅ」と楽しく参加されました。
園と利用者の皆さんの紹介の後、準備して来た十八番を、お一人ずつ披露させていただきました。宮木さんが『小さい秋見つけた』、長谷さんが『きよしのズンドコ節』、毛利さんが『イエスタデイワンスモア』、岡野さんが『昴』を熱唱され、最後は参加者全員で『里の秋』『リンゴの唄』を歌いました。
昼食は、手作りのばら寿司、胡瓜の酢の物、肉じゃが、きな粉とみたらしのお月見団子を美味しくいただきました。岡野さんのリクエストのフライドポテトも用意くださり大いに喜ばれました。食後は、①社会参加 ②運動 ③栄養の3本柱のフレイル予防のお話しに、岡野さんは「ええこと聞いたのぅ」と関心を持たれていました。食後の運動にラジオ体操をして、コーヒーやお菓子をいただきながら歓談と部屋の四隅に用意されたダーツ、ボーリングなどのゲームをさせてもらいました。
また、今年度、御年100歳を迎えられる方も居られ、素敵なスピーチと温かい拍手に包まれました。
会の終盤には参加者全員による平成湯来踊りがあり、保存会の方から振り付けの意味なども丁寧に教えていただき大変盛り上がりました。
こうして地域の皆さんと交流できる機会に感謝の気持ちと、地域の方々のご理解、ご協力のお陰で今日の愛命園があると改めて感じることができた一日となりました。
行事報告
夏まつり
生活支援員 白石 聡
夏と言えば祭り。令和5年、令和6年と連続で中止となり、今年の愛命園夏まつりは実に久しぶりの開催となりました。焼きそば、焼き鳥、かき氷をはじめ、夏まつりメニューは変わらずの人気ぶり。まさやんさんをお呼びしてのギターライブと職員の太鼓の演武を楽しまれた後は、盆踊り(炭坑節、阿波踊り、ダンシングヒーロー)をみんなで踊りました。
利用者からは「久しぶりの夏まつりで楽しかった。今年は阿波踊りに掛け声が加わって踊り易かった」とのお声をいただきました。
ご長寿お祝い会
生活支援員 益成 純也
今年もご長寿お祝い会を園内で行い、今年節目を迎えられた3名の方をお祝いしました。傘寿、喜寿、古希お一人ずつです。
お祝い会は、園長の挨拶、担当支援員からのメッセージ、賀寿の方ご自身のスピーチ、レクリエーションなどをさせていただきました。今年から少し趣向を凝らしメッセージの際にBGMをかけ穏やかな雰囲気を演出してみたのですが、皆さんに大変喜んでいただけたようです。
記念品として写真フレームをし、今回の式典でお召しになったちゃんちゃんこ姿の写真をそのままフレームに入れさせていただいています。
昼食はいなり寿司や紅白饅頭、寒天ゼリーなど利用者に人気の食事をご提供させていただきました。長寿を迎えられた方より「ありがとうございます」と感謝の言葉をいただくことが出来ました。今後も大勢の方が長寿を迎えられるかと思いますが、皆さまの健康を末永くお祈りさせていただきたいと思います。
利用者旅行
〈たい焼きコース〉
生活支援員 益成 純也
9月11日より利用者の旅行期間に入りました。第1班は日帰りコースでたい焼きの有名店「たい焼きよしお」へ午前と午後の2グループに分かれて行きました。
生地の焼けた香ばしい香りと中身のアンコの極上の甘味が合わさった至高のたい焼きや優しい甘さのソフトクリーム等を皆さん美味しそうに召し上がっていただきました。前日まで雨が降る予報が出ていましたが、当日は暑いくらいの晴天に恵まれ、外でのんびり過ごすことが出来ました。たい焼きの後はお店でそれぞれ好きな買物を楽しまれています。
利用者の皆さんからは「たい焼きカリカリふわふわで美味しかった」「買物も出来て満足」「また行って食べたい」と好評を頂けました。
〈広島でBBQコース〉
生活支援員 竹本 美由紀
利用者3名、職員3名で一泊旅行へ出発。雨天の予報でしたが当日は曇り空で、まずは五日市のサンリブで食材を調達し、THE.BBQGADEN.in.HIROSHIMAでバーベキューを楽しみました。BBQ後、「アパホテル駅前大橋」にチェックイン。街中の賑やかな雰囲気を感じながら広島駅前のビルまで移動し、そこの11階にある「梅の花」でヘルシーな豆腐料理を堪能しました。翌朝は「ミナモア」の大階段を上り、新しくなった駅周辺を散策したり、お土産を選んだりしました。昼食は広島サウスゲート内の「海島ダイニング」でランチビュッフェを楽しみ、充実した旅行となりました。
参加者からは「疲れた。でも楽しかった!」「色々食べて良かった」「また行きたい~」等の満足の声が聞かれ、全員が笑顔で楽しい旅行となりました。
<利用者感想>
岡野 克則
一泊のバーベキューで芋焼いて食べると楽しみにしていたのに、固くなって食べられないと知って諦めていたが、じゃがバターにしてくれていっぱい食べられた。
〈町内へドライブと湯来の名店空口ママ〉
生活支援員 清政 幸恵
9月25日午前、午後に分けての実施でした。午前の部はあいにく雨天でした。一部の利用者さんのみ、スパークでの買物を楽しんで頂きました。空口ママでは、プリンや半どらを食べてもらい「美味しい」と喜んで頂きました。
午後の部は、雨も上がり、スパークでは車椅子の方も車から降りて店内で買物を体験し、空口ママでもプリンやどら焼き、コーヒーを召し上がられ、笑顔を見させてもらう事が出来ました。花畑をバックに集合写真を撮りました。秋の風を肌に感じてもらえたかな。
小さなひよこの宝探し
園長 髙橋 義彰
先日、利用者のシゲオさんに塗り絵をお願いしたところ、紙の裏にとてもかわいらしい「ひよこの絵」が描かれていました。あまりにも愛らしいその落書きを見て、職員と「これはみんなに見てもらいたいね」と話し合い、ご本人の了承をいただき、その絵をシールにしてみました。
全部で5枚できたシールのうち、1枚はシゲオさんご本人へ。残りの4枚は園舎のあちこちに貼って「ひよこ探しゲーム」を開催しました。期間は1週間。利用者さんも職員も施設内を探して回ってもらいました。見つけた人にはお菓子のプレゼント。視覚に障害のある方には、周りの方が声をかけて一緒に探し、見つけたときにはみなさんとても喜んでくださいました。シールを探すのにあちこち歩きます。もしかしたら危険な場所に気付くこともあるかもしれません。シゲオさんの描いた小さなひよこが、たくさんの笑顔とふれあいを運んでくれたこと。シゲオさんは少し照れくさそうにはにかんでいらっしゃいましたが、みんなで楽しめたこの時間、あらためて「人の温かさ」を感じることができました。
シゲオさん素敵な絵をありがとう。シールは今もまだ貼ってあります。みなさんも愛命園にきたら探してみてください。お菓子を用意して待っていますので。
腹話術
生活支援員 白石 聡
8月28日、ボランティアで腹話術の演技をされている井上悦郎さんが来園され、ご自慢の腹話術の人形とのお笑いトークショーの新作を披露されました。昨年も来園されたのですが、今回は井上さんの奥様もピアノの演奏を披露され、利用者の皆さんも一緒に唱歌を歌い、楽しいひと時を過ごされていました。
後日井上さんにお礼の電話をさせていただきましたが、「本当に利用者の皆さんは色々な歌を知ってらっしゃいますね」ということでとても感動されていました。
~園まつり開催案内~
いつもご支援いただき誠にありがとうございます。今年も恒例の「園まつり」を、令和7年11月23日(日)に開催いたします。今年のスローガンは、
「楽しむぞ 笑顔満祭 園まつり!」
参加者全員が笑顔で楽しんでもらいたいと思い決めました。
主なイベント
・模擬店、お茶席、二重焼き
・和太鼓、歌謡コンサート等のステージイベント
・野菜販売、バザー
・菓子まき
ご家族、ご友人お誘いあわせのうえぜひお越しください。
家族会より
高野 鈴子
高野明恵の母です。愛命園との出会いは夫の手術のお話の時でした。家族で話し合い一晩だけ明恵を預かってもらえる施設を自分で探しました。一晩くらいならと安易に考えていました。しかし、障害者施設に電話をかけてもかけても断られました。デイサービスを利用していたので、相談員さんからも受け入れてくださる施設はありませんとのこと。障害を持つ子供を急に預けることがこんなにも困難なことなのだと心が折れました。
そんな時、地元の愛命園が利用できると一報が入りました。よかったよかったと泣いて喜んだのを思い出します。そのあとは、ショートステイを定期的に何度も何度も利用させていただきました。
2021年11月1日にこちらに入所が決定しました。お世話になって今年で4年目になります。私たちの中でいつかそんな日が来ると思いながらも、まだまだ何とか一緒に生活できると思っておりました。離れてからもいつも声がするようで、近くにいるようでした。集団生活などの不安と、寂しさと罪悪感、様々な感情で落ち着かない日々を過ごしたように思います。外出や外泊時は「愛命園に帰らん」と言って困らせておりましたが、最近は園の近くまで戻ると「私一人で帰れるよ」と言い車から降りれば温かいお迎えに「ただ今!」と自分の部屋に帰っていくようになりました。後ろ姿に子離れ・親離れができているのかなあと感じています。
幸い元気な私たち夫婦も80代、自分の将来も不安になってきました。しかし自分の将来以上に気がかりだった娘の将来が、愛命園との出会い、暖かい職員さんのかかわりで、進歩・成長を感じることもたくさんあります。急ではなく元気なうちに生活の場を見れたことも。私たち家族の一番いい形なのだなあと安心になってきました。一言では言い表せませんが、ここでお世話になってよかったと本当に感謝の日々を送らせていただいています。ありがとうございます。
これからもよろしくお願い致します。
~木漏れ日~ リレー随想
生活支援員 松田 奈々
朝・晩と肌寒くなり秋が近づいてきましたね。園の駐車場にも彼岸花が赤く咲いています。彼岸花は曼珠沙華とも呼ばれるそうです。赤い色だけでなく、白や黄色の品種もあります。黄色はみたことがないので、見てみたいものですね。彼岸花には毒があり幼少期、祖母に「採ったらいかん」と言われたことを思い出します。寒暖差が大きいので皆さんも体調管理には気をつけてお過ごし下さい。
寄せられた善意
令和7年7月8日~令和7年10月7日
(順不同・敬称略)
《現 金》
田島 定 森井旅館
橘髙 則行 林 弘子
大成 敏正 古林 多美恵
《現 物》
米 和田 靖幸
米 坂口クリーニング店
りんご 谷川 隆子
《朗読奉仕》
どんぐり会
《読み聞かせボランティア》
新庄久美子
※ いつも暖かいご支援ありがとうございます。諸般の事情で掲載を控えさせていただく場合もあります。
人の動き
《入 所》
8月18日付 太田 陽介
《異 動》
8月1日付 入江 信行
非常勤生活支援員から常勤生活支援員に
着任挨拶
生活支援員 入江信行
この度、愛命園に入職しました、入江信行です。前職では、特別養護老人ホームで介護士として働いていました。
障害者支援施設での仕事は初めてで至らぬ点があるかと思いますが皆様がよりよい生活が出来るように支援していきたいと思います。よろしくお願いします。
編集後記
生活支援員 眞野 真樹
秋が深まり日ごとに寒さが増してくる季節となりました。公園の木々や、通りかかりの山も赤や黄色へと移り変わり、秋らしい綺麗な姿を見せてくれています。綺麗と思える私の心が綺麗なのでしょうか?
さて、今年も様々な行事がありました。表向きは華やかな写真や説明ですが、やはり実行までの苦労があってこそ当日の楽しさがあり、達成感も増し、その気持ちが次に活かされているのだと思います。人が動くと言うことは中々思い通りにはいかないもので予測が難しいことが多々あります。利用者の個性や能力による安全や満足感、時間配分などを一生懸命考えることは利用者の日々の生活を支える力に結びついていると思います。私は入職し一年経ちましたが愛命園の真剣な話し合いと、それにかける時間に正直ビックリしています。大勢のベテラン職員と関わる中、いつになったら一人前になれるのかと不安を感じていますが、一つ一つをしっかりと頑張っていこうと思います。