愛命園育成会だより 第106号
育成会会長 宮崎 康則
年始に当たり、謹んでご挨拶を申し上げます。皆様には希望に満ちた清々しい新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
昨年を振り返りますと、元日の能登半島地震の発生以降、全国的に大規模な地震が発生し、8月には南海トラフ地震への注意を促す「臨時情報」が初めて発表されるなど、巨大地震への備えの重要性が一層高まりました。
また日本人の人口が、前年に比べ過去最大の減少幅を記録し、東京一極集中が加速する中、本県においても、人口減少や若者の転出超過に歯止めがかかっておらず、将来に向けて地域の活力の維持が危ぶまれる状況となっております。
本県においては、インバウンドの回復などにより、経済も活気を取り戻しつつあり、新サッカースタジアムの開業や、都心部の再開発など、本県の拠点性向上につながるプロジェクトが進展したほか、広島ドラゴンフライズのBリーグ初優勝やパリオリンピック・パラリンピックでの本県ゆかりの選手のメダル獲得などが、県全体を盛り上げてくれました。
一方で、継続する物価高や深刻化する人手不足は、幅広い分野に影響を及ぼしており、広島県議会として、厳しい状況に置かれている方々をしっかりと支援しながら、事業者の生産性を高める取組への支援、賃上げ環境の整備などにより本県経済のさらなる活性化に全力で取り組んで参ります。
さて、本県の障害者施策の基本計画である「広島県障害者プラン」については、令和6年度から令和11年度までの6年間を計画期間として策定しました。「すべての県民が障害の有無にかかわらず、相互に人格と個性を尊重し合いながら、共生する社会の実現」を基本理念として、障害者の方の社会参加や、地域で見守る体制の整備、すべての人があらゆる場面で、生活への不安を感じることなく、安全に暮らせる社会の実現を目指して、様々な施策に取り組んでいくこととしております。
また、令和6年4月から、改正 障害者差別解消法が施行され、事業者による障害のある人への「合理的配慮の提供」が義務化されるなど、愛命園を取り巻く環境や福祉ニーズも年々変化しています。引き続き、現場で利用者と向き合い、寄り添う皆様方と、密に連携を図りながら取り組んで参りますので、愛命園の皆様には、今後とも一層の御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。
会員の皆様におかれましても、引き続き愛命園並びに育成会の事業推進のご協力をお願い申し上げますとともに、一人でも多くの方々に育成会の活動にご理解を賜り、愛命園と共に感じ、共に考え、共に歩む、育成会の充実に向けて一層のお力添えをよろしくお願い申し上げます。
寄せられた善意
令和6年10月26日〜
令和7年1月25日
(順不同敬称略)
《 寄 付 》
土居 京子
※いつも暖かいご支援ありがとうございます。都合により掲載を控えさせていただいた方もあります。
編集後記
2年に1度の育成会総会が、11月23日に愛命園で開催されました。令和2年から令和4年にかけて、新型コロナウイルスの感染拡大によって愛命園園まつりが中止となり、合わせて開催していた育成会総会も、前回、前々回は書面による決議という方法をとりました。対面での総会開催は平成30年以来ということになります。
お忙しい中ご出席いただいた皆様、ありがとうございました。久しぶりの開催で、会員の皆様と顔を合わせて直接ご意見をいただくことのありがたさを強く感じました。次回も対面での総会ができることを願ってやみません。これからも引き続きよろしくお願い致します。